今回は、アロマセラピーの現場でおそら最も頻繁に使う知識、アロマ(精油)の“光毒性”について、3分でお話します。

ちなみに、光毒性と書いて、正式には「ひかりどくせい」と読みます。

現場では、「こうどくせい」と読んだりもします。

 

アロマオイル(精油)の光毒性とは

アロマオイル(精油)の光毒性とは、たとえば、アロマトリートメントで使用した精油が皮膚上、あるいは、皮下に浸透した状態のまま、施術後に紫外線などの光を受けることによって、通常は人体に無害な物質が光化学反応を起こして、皮膚などに炎症を引き起こす毒性作用のことです。

ですので、施術後に紫外線にあたらない、夕方〜夜にトリートメントを受け始める場合は、光毒性に関係なくアロマ(精油)を選んでいただけます。

当サロン(ハーモニーアロマ)の中では、光毒性がある精油は3種類だけです。

  • ベルガモット
  • レモン
  • グレープフルーツ

その他
当サロンにはありませんが、ライムとアンジェリカルートにも比較的強い光毒性があります。

 

光毒性を発揮する精油濃度とベルガプテン量の比較図

柑橘系の精油(ミカン科)には、一般に、フロクマリン類が多く含まれています。

多くのフロクマリン類には、毒性があります。中でも、最も強い光毒性作用をもつのが「ベルガプテン」です。

光毒性作用に影響するベルガプテンの含有量と、光毒性を発揮する精油濃度について比較してみました。

  精油濃度 ベルガプテン量
㎎/kg
ベルガモット 0.4% 526㎎
レモン 2.0% 1.5㎎
グレープフルーツ 4.0% 70.2㎎

※アンジェリカ・ルート0.78%
※ライム0.7% 3.9mg/kg
※精油中のフロクマリン分類.アロマテラピー学雑誌17(I)39-47

ベルガプテンの含有量は、ベルガモットが断トツです。

また、低濃度で光毒性を発揮するほど、光毒性が強い精油ってことです。

つまり、光毒性のあるアロマ(精油)No.1は、断トツぶっちぎりでベルガモットです。

レモンとグレープフルーツの光毒性は、「実際、ほとんど気にする必要がない」と言われる理由は、事項にあります。

フロクマリン類
植物は昆虫などから身を守るための武器として、毒性を含むフロクマリン類を持っています。

 

アロマ(精油)の希釈濃度は1%以下で使用します

アロマ(精油)でオイルトリートメントを行う際は、必ず、キャリアオイルで1%以下に希釈して行います。

濃度が高すぎると、刺激が強すぎたりする場合があるので、人体にトリートメントする際は万が一に備えて、必ず1%以下と決められているのです。

つまり、レモンを2%で使うことも、グレープフルーツを4%で使うことも、実際はありえないのです。

ましてや、2種類以上のブレンドで使用するなら尚更ですね☆

基本6滴まで
アロマ(精油)は、1滴、0.05mlに設定されています。
ですので、当サロン(ハーモニーアロマ)では、基本、30mlのキャリアオイルに対して、アロマ(精油)6滴まで、と決めています。

 

ベルガモット

科名 ミカン科
抽出部位 果皮
香り 柑橘系

「太鼓の香水」と呼ばれています。その完成された香りにファンも多い精油です。

ただ、光毒性が断トツNo.1…極めて強い精油だから、使うなら夕方〜夜が安心ですね。

 

レモン

科名 ミカン科
抽出部位 果皮
香り 柑橘系

アロマサロンにおいて、レモンをシングルで使用するケースは稀です。

しかし、ブレンドなどでは頻繁に活躍する精油です。その場合、2%以下確定なので光毒性を気にする必要ありませんね。

 

グレープフルーツ

科名 ミカン科
抽出部位 果皮
香り 柑橘系

こちらも人気の精油です。食欲を抑える作用があることから、ダイエットに有効と言われています。

1%以下に希釈するので、たとえシングルで使用しても、光毒性が発揮される4%にははるかに及ばないので、日中でも問題ないのでしょうが、一応、夕方〜夜が安心ですかね。

光毒性がない精油「ありそうでない!」


柑橘系でも光毒性がない、「ありそうでない精油」が2つあります。

  • オレンジ・スイート
  • マンダリン

には光毒性がありません!!!

柑橘系が好きだけど、日中しか来店できない方の「マストアロマ」ですね☆

ありそうで、ない。
「オレンジ・スイート」「マンダリン」は日中も安心です😉

 

おまけ

あと、香りは柑橘系でも、レモングラスの精油にも光毒性はありません。

爽やかな香りで筋疲労も取れるため、スポーツマッサージでも定番の精油の一つです。

柑橘系の香り好きの方で、日中にしか来れない方にもオススメです。